技術紹介 SOLUTION

SOLUTION – 03 鋼構造及びコンクリート

日常生活の下支え、そして安心・安全を守る

「鋼構造及びコンクリート」という部門は、建設系や農業土木系の様々な構造物に利活用されています。
例えば河川、道路、鉄道の上空を通過するための「橋梁」、道路機能を如何なく発揮するために必要となる「ボックスカルバート」や「擁壁」、河川堤防を保護する「護岸」、河床洗堀を防止する「落差工」や「護床工」、河川水の取水や陸地の水を河川へ滞りなく排水する「樋門」、土砂災害防止の影の立役者「砂防堰堤」、耕作地への取水源である河川に計画される「頭首工」、頭首工から各耕作地への配水と残水を誘導する「用排水路」などがあります。

これらの施設のほとんどは、「鋼」と「コンクリート」という材料が使用されており、「鋼構造及びコンクリート」という部門は、社会資本を整備するうえで非常に重要な位置を占めています。

新潟支店技術部

宇津木 悟史SATOSHI UTSUKI

1999年入社。橋梁、排水樋門・樋管、耐震診断など、数々の業務実績を誇るエキスパート。
保有資格:技術士(建設部門)、技術士(鋼構造及びコンクリート)、コンクリート診断士、道路橋点検士、土木鋼構造診断士 他

鋼構造及びコンクリートで当社が果たす役割

当社においては、他の部門でも紹介されている通り「農業土木」「道路」「河川、砂防及び海岸・海洋」「老朽化対策」など様々な部門に関する業務に携わっており、「鋼構造及びコンクリート」も各部門に応じ展開しています。このため「鋼構造及びコンクリート」部門は、公益(公衆の安心・安全、健康、福祉)確保の礎を担っており、当社のこれから果たしていく役割は非常に大きなものとなります。

従事するうえで心がけていること

「鋼構造及びコンクリート」部門の業務を行う上で心掛けていることは、ズバリ「柔軟な発想」です。「鋼構造及びコンクリート」部門の業務を行うに当たっては、様々な知識を駆使しながら進める必要があります。それらの知識やノウハウは技術書に書かれているものです。しかし技術書に書かれている知識やノウハウは原理・原則だけであり、様々な制約条件の元では全てが適用できる訳ではなく、必ずその場その場に応じた応用が必要となり、決して教科書通りには行きません。加えて「鋼構造及びコンクリート」部門は、他部門の知識が必要不可欠でもあります。このため広い視野での柔軟な発想は必須となります。

鋼構造及びコンクリートのやりがい

「鋼構造及びコンクリート」部門のやりがいとしては、何といっても施工後の構造物を観た時や意図したとおりの機能を発揮した時にあります。近年ではCIM※1の一環として3次元設計も進んでおり、設計段階からあたかも施工後の現場にいるかのような感覚が味わえるのは事実です。しかし、やはりディスプレイ上の3次元図面と実際の現物とではリアリティが全くの別物です。
また近年においては地震規模の巨大化や気象災害の激甚化により、構造物の置かれる環境は非常に厳しいものとなっています。そのような厳しい環境に遭遇しても、「落橋が防止できた」、「道路交通の早期回復ができた」、「護岸により堤防強化した結果、堤内地の湛水が防げた」、「砂防堰堤により下流域の住民の命を守れた」時には感動を覚えます。

※1 CIM
CIM(Construction Information Modeling/Management)とは、社会資本の計画・調査・設計段階から3次元モデルを導入し、その後の施工、維持管理の各段階においても、情報を充実させながらこれを活用し、あわせて事業全体にわたる関係者間で情報を共有することにより、一連の建設生産システムにおける受発注者双方の業務効率化・高度化を図るもの。

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