技術紹介 SOLUTION

SOLUTION – 04 河川・砂防及び海岸・海洋

自然と調和した安全で安心できる国土の形成をめざして…

この部門は、「治水利水・ダム・河川（改修、構造物）・河川砂防・地すべり・急傾斜地・海岸保全・海岸砂防、海岸堤防・海岸･海洋」の関連する内容である。特に【河川】関連では、近年、大河川が氾濫し、多くの住宅が浸水し、河川に飲み込まれ流されていく映像を多く見るようになりました。想定外とも言える大規模自然災害が多発していることから「ハード対策」と「ソフト対策」を適切に組み合わせた「強さとしなやかさ」を備えた河川整備・対策が強く求められています。

河川は治水、利水の役割を担うだけではなく、うるおいのある水辺空間や多様な生物の生息・生育環境として捉えられ、また、地域の風土と文化を形成する重要な要素としてその個性を活かした川づくりが求められています。また、【砂防】関連でも、豪雨による多数の法面崩壊等が報じられており、堰堤等の砂防施設を設置することにより下流の人家等への被害を軽減することができます。【海岸･海洋】関連では、海岸を保全することにより、海岸沿いの道路への越波の低減や海岸で生息する貝類などの食糧調達の場所となります。このように【河川、砂防及び海洋･海岸】部門は、防災減災･国土強靭化対策だけでなく、食糧調達の場を保全することにも一役買っています。

長岡支店技術部

渡邉邦彦KUNIHIKO WATANABE

1999年入社。河川、砂防、海岸・海洋部門のエキスパートとして活躍。同部門に精通し、多くの業務実績あり。
保有資格：ＲＣＣＭ（河川、砂防、海岸・海洋）、ＲＣＣＭ（鋼構造・コンクリート）、河川技術者（河川点検士）　他

河川・砂防及び海岸・海洋で当社が果たす役割

当社が提供する主な技術サービスは、河川関連でいえば治水安全度の向上を目的とした河川構造物の調査・計画・設計や、災害発生時の復旧計画策定、河川事業実施のための各種許可申請等があります。

従事するうえで心がけていること

現在の社会インフラ全般に言えることと思いますが、複雑なシステム・構造で構成されたものは、正しく機能している時は人間に豊かさや幸せを与えてくれると思いますが、想定外の事象が発生しキャパシティを超過した場合などは、人々に大きな被害を与えることが多々あります。

そのようなことを回避・最小化するために「シンプル」かつ「細部まで配慮」し構造物等を設計・計画することは、メンテナンスが容易で地球への環境負荷を低減し、次世代へも引き継がれていくものと考えます。

河川・砂防及び海岸・海洋のやりがい

河川部門は他の土木分野と同様に、「人々の安全な暮らし」と｢自然との共生｣とを高次元に調和することが求められます。また、建設事業は現場状況に最も適したものを提供するオーダーメイド設計であるため、出来上がったものは設計者の個性・思想が表現される唯一無二のもので、非常にやりがいのある仕事に従事していることを誇りに思っています。